星座之巻 第025帖

星座之巻 第25帖
 歓喜に裁きのない如く、神には裁きなし。さばき説く宗教はいよいよ骨なしフニャフニャ腰となるぞ、戒律や裁きは低い段階、過去の部分的一面に過ぎん、裁きを説くのは自分で自分をさばいてゐること、人民に罪なし。

 手長手伸(たながたのし) 堅磐常磐(かきはときは)に 祝ふ御代なる。

 生井栄井津(いくゐさかゐつ) 長井阿須波比支(ながゐあすはいき) たたへましを。

 底つ岩根 千木岩(ちぎいわ)高く 瑞(みづ)の御舎(みあらか)。

 四方(よも)の御門(みかど) 五方(いつも)とひらき 宇都幣帛(うづみてくら)を。

 御巫(かむなぎ)の 辞竟(ことお)へまつる 生足御国(いくたるみくに)。

 塩沫(しほなは)の 留まる限り 皇国弥栄(みくにやさか)ゆ。

 海原の 辺にも沖にも 神つまります。

 天の壁 地(くに)の退立(そぎた)つ 極み手伸(たの)しき。

 八十綱(やそつな)を 百綱(ももつな)とかけて ささし給はむ。