竜音之巻 第017帖

竜音之巻 第17帖
 霊の要求ぢゃと申して、そのまま受け入れてはならんぞ、よく判断した上で処理せねばならん。下級霊、動物霊の場合は酔ひどれのように箸にも棒にもかからんことを申すものぞ。殊にその霊が病気に関連をもってゐる場合は微妙であるから、よく心得なされよ。悪い企て、悪い行為ぢゃとて、直ちにキメつけてはならん、やんわりともちかけて善きに導かねばならんぞ、悪をきらふ心があってはならん、悪抱き参らせと申してあろうがな。邪道的要求を容れて一時的に病気を治すと、それに倍してブリ返すぞ、この呼吸大切。

地上界の病気について関連している霊のことを言っていると思われます。地上界において何が善なのかを把握していないと、やんわりもちかけて善きに導くのは困難でしかないでしょう。まるでフデは今の読者全員が善悪のマスターであるかのような位置づけで語られております。