夏の巻 第十六帖
人民は神のいれものと申してあろう。神の と人間の と通じて居ればこそ呼吸するのぢゃ。 と と通じて居ればそれでよいのぢゃ。神の と人民の と通じて居るならば、神の と人民の と同じようにしておかねばならんと申すのは、人間の誤りやすい、いつも間違ひ起すもとであるぞ。神の と人間の と同じようにしておくと思うて、三千年の誤りしでかしたのぢゃ。 と と結んでおけば後は自由ぢゃ。人民には人民の自由あるぞ。神のやり方と自ら違ふところあってよいのぢゃ。天の理と人の理とは同じであって違ふのざと知らしてあろう。心得よ。