夏の巻 第014帖

夏の巻 第十四帖

上にたつ程働かねばならん。働いても力はへらん。働くにはキ頂かねばならん。キから力生れるのであるぞ。働くと申して動くばかりでないぞ。動かんのも働き、動くのも働き、よく心得よ。よせては返し、よせては返し生きてゐるのであるぞ。始の始と始が違ふぞ。後になるほどよくなるぞ。終りの中に始めあるぞ。祈り、考へ、働きの三つ揃はねばならん。

【祈り、考へ、働き】の中の働きだけ取り上げます。普段の仕事で考えと働きの動きが絶えずあることがわかります。しかし、キをいただいて力が生まれていると考えている人はどれだけいるのでしょう。始めを知るよりも成功が大事ではないのでしょうか。この帖では成功が長く続かないこととそのときを知る現実を目の当たりにした人のための祈りを強調しているのかもしれません。