黒鉄(クロガネ)の巻 第二十二帖
顔まで変ってゐるのに未だ気づかんのか。病気に皆がなってゐるのに未だ気づかんのか。何事も早い改心結構。自分で自分の心の中は中々につかめんものであらうがな。その中に又心あり、又中に心があるのぢゃ。心は神界ぞ。霊界や神界のものを肉体の自分で掴まうとしても中々ぢゃ。うなぎつかみと申してあらうが。ヌラリクラリと掴んだ筈が掴んでないぞえ。掴むには身と魂と一つに和せねばならん。 から愛と智とが生れると申してあらうが。智と愛との和合によって が又生れるのぢゃ。 は喜びであるぞ。 の別の であるぞ。その から又別の愛と智が生れ、又別の が喜びとなり、その喜びの愛と智の喜びと結んで、又喜びの 生れるのぢゃ。神は額から入って顔全体に至り、全身に及ぶものであるぞ。(一月二十二日)