碧玉の巻 第013帖

碧玉の巻 第13帖
 まだ のみ追ふてゐる人民 沢山あるなれど、 では世は治まらん、自分自身は満たされんぞ、 でなくてはならん、と申して だけでもならんぞ、 が元ぢゃ、内ぢゃ、 は末ぢゃ、外ぢゃ、 から固めて下されよ、 はおのづから出来てくる、ふさはしい が出来てくるのぢゃ。今の世はひらけたひらけたと申しているが、それは半面だけのこと、半面がひらけると半面がとざされる世の中、開け放しの明るい世が目の前に来てゐるぞ。用意はよいか、真中うごいてはならんと申してあろう、動くのは外ぢゃ、忙しい急しいと申すのは外側にゐる証拠であるぞ、気つけて早う中心に飛び込めよ、真中結構、日本は真中の国であるぞ、日本精神は真中精神、末代動かぬ精神であるぞ、三千世界の大掃除であるから、掃除するには、掃除する道具もゐるぞ、人民もゐるぞ、今の有様では、いつ迄たっても掃除は出来ん、益々けがれるばかりぢゃ、一刻も早く日本から、日本を足場として最後の大掃除を始めて下されよ。神が致すのでは人民がかあいそうなから、【くどう】申してゐるのぞ。