月光の巻 第036帖

月光の巻 第三十六帖

行は、世界中の行、誰一人のがれるわけには行かんぞ。めぐり果たしたものから、うれしうれしになる仕組。そなたの心配 一応は無理ないなれど、何処で、どんなことをしてゐても、みたま磨けてさへ居れば、心配なくなるぞ。心配は、磨けて居らぬ証拠ぞ。そなたはものに不足するとこぼして御座るなれど、ものに不足するのは、心に足らぬ所があるからぞ。心いたれば ものいたるぞ。何ごとも神の申す通り素直になされよ。素直結構ぢゃなあ。

心いたれば ものいたるぞ。何ごとも神の申す通り素直になされよ。素直結構ぢゃなあ。

素直とは相手の意見の善悪を見極める姿勢が感じられます。馬鹿正直とは相手の意見の善悪を見極める姿勢なくただ一方的に言いなりになり足元をすくわれるスキが生まれてしまうことを揶揄しているのかもしれません。