月光の巻 第031帖

月光の巻 第三十一帖

足のうらをきれいに掃除なされよ。外から見えん所がけがれてゐるぞ。日本の国よ、そなたも同様、世界よ、そなたも同様ぞ。イヅモの神の社をかへて竜宮の乙姫(理由空云の音秘)様のお社を陸(理空)につくらねば、これからの世はうごきとれんことになるぞ。一切が自分であるぞと云うことは例へでないぞ。そなたは、食物は自分でないと思うてゐるが、食べるとすぐ自分となるでないか。空気も同様、水も同様ぞ。火も同様、大空もそなたぞ。山も川も野も海も、植物も動物も同様ぞ。人間は横の自分ぞ。神は縦の自分ぞ、自分を見極めねばならん。自分をおろそかにしてはならん。一切をうけ入れねばならんぞ。一切に向って感謝しなければならんと申してあろうが。三十一年一月三日。

筆記日が三十一年一月三日といなっています。月光の巻の筆記期間は昭和三十三年十二月二十五日から昭和三十四年三月二日までのはずです。三十四年一月三日の誤記なのかそれとも三十一年のままでよいのか要注意です。それとも、違う年号が付く特別な帖なのでしょうか。月日表記の解が出るまでの課題になりそうです。